お子さんとのコミュニケーションのヒント

コーチングをご家庭に!!

 前回、評価と承認について書きました。その記事で、承認という用語を何の説明も無く使ってしまった事に気づきました。混乱してしまった方、申し訳ありません。

実は、承認というのは、「コーチング」という学問の中で使われる専門用語です。私は2年前にコーチングに出会い、岐阜ではまだ少ないピアノ講師向けのコーチングのセミナーに通い、本を読みながら勉強しています。コーチングとは、一言でいうと「相手の自発的な行動を促進させるためのコミュニケーション技術」です。ビジネスや教育の現場で使われる事も多く、上司が部下の自発的な行動力を引き出すことに役立てたり、親や教師が子どものやる気と自己肯定感を育てることに役立てたりしています。トレーニングを受けたプロのコーチは、様々な方法を身につけてクライアントの目的に沿った方法でコーチングを提供していますが、それはご家庭では難しいので、ここでは基本的な3つのスキルをご紹介します。

@「聴く」

相手の話に心から興味を持っていることがわかる聴き方で信頼関係を築き、子ども自身の自己肯定感や自覚、自信を養う。一方で、子どもに自分の意見を自分の言葉で話す機会を与えることで、論理的思考力や発想力を伸ばす。

A「承認する」

コミュニケーションのタイプ別に、承認の方法が少しずつ変わる。承認には大きく分けて「成果承認」と「存在承認」の二つがあり、成果承認はやる気を引き出し、存在承認は自己肯定感を強める。コーチにとって大切なのは、本人が気づいていない小さな進歩を指摘すること。多用されがちな「すごい」という言葉は承認よりも評価の側面が強いので、代わりに「できたね」という言葉を用いる方がよい。評価が加わると、無意識のうちに生徒は他者から評価されることを目標にするようになり、自己責任で目標に向かう自覚が薄れることがある。

B「質問する」

質問は、オープンクエスチョン(何、どこ、誰、いつ、なぜ、いかに、を問う質問)と、クローズドクエスチョン(「はい」「いいえ」で答えられる質問)に分けられる。 質問する目的は、生徒の言葉の裏側を読み取り、更に深い本質的な気持ちを引き出す所にあるので、親が決めつけて勝手に結論を出すような事をすると逆効果。どんな答えが子どもから返ってきても、それを受容することが求められる。

次回は、1番目のスキル、「聴く」を特集します。