お子さんとのコミュニケーションのヒント

「すごい」の代わりに「できたね」を!

 こちらは親御さんに向けて。自分自身にも自戒の念を込めて書きます。子どもをほめるとき、つい無意識に「すごいね」とほめてはいませんか? 子どもが何かに成功したとき、突発的に何も考えずに口をついて出てしまう場合は、要注意です。実は、「すごい」「えらい」という言葉は、「評価」なのです。子どもはほめられるのが好きですから、「すごい」と言われることが大好きです。すごいと言われたくてがんばります。でも、できなかったときは、「惜しかったね」程度です。言い方を変えると、評価が下がるわけです。そうすると、途端にやる気をなくしてしまう、という状況に陥りやすいのです。

「私は子どもをほめている、やる気を出させようと頑張っている。それなのに子どもは練習を嫌がる」というお母様には、ぜひ、次の言葉を実践していただきたいと思います。

それは、「できたね」という承認の言葉です。相手を認めるだけの言葉です。効果的に使うには具体的なポイントを指摘してあげましょう。なるべく、本人も気づいていないポイントを教えてあげることが良いです。

例を挙げます。

「ひとりでできたね」
「先生に言われたことに気をつけてがんばったのがわかったよ」
「いわれなくても宿題を夕ごはん前に終わらせられたね」など。

上記の承認ポイントも、イライラしていると次のような言葉になることがあります。

「なんでもっと早くできないの?」(ひとりで精一杯やったのだけど)
「言われたこと、もっとしっかり守らなくちゃ!」(自分なりに気をつけたのに)
「字が汚い。もっとていねいに宿題をやろうね」(早く終わらせるために頑張ったのに)

否定の言葉ではなく、評価の言葉に変換すると次のようになります。

「えらい!時間かかったけどじょうずにできた!」(ゆっくりなのはマイナスなんだ)
「先生に言われたとおりではないけど、少し上手になったね」(少しでも上手になったなら、もういい?)
「早い!もう宿題終わったなんて、すごい」(字は雑なんだけど、速ければすごいんだ)

ここまで読んで、何かお気づきでしょうか?
 承認の言葉は、事実のみを客観的に指摘するだけなので、反論のしようがないのです。事実を理解し、認めてもらえると、信頼が高まります。信頼関係が強くなると、育児も楽しくなるのではないでしょうか?ぜひ、実践してみてください。